2012年7月6日金曜日

多くのコンテンツではなく、いいコンテンツが必要だ

このブログでは主にBtoBの領域のコンテンツマーケティング(Content Marketing)や、最近ちょっと話題になり始めているインバウンドマーケティング(Inbound Marketing)の海外のブログコンテンツをメインで紹介していきます。まずとっかかりの記事として、マーケティングオートメーションのベンダーであるEloquaのブログIt's All About Revenueから、"You Need Better Content, Not More(多くのコンテンツではなく、いいコンテンツが必要だ)"という記事を紹介させていただきます。(以下記事の抄訳となります) 




150million(1億5000万)以上のブログがあり、昨年には100trillion(100兆通)以上のEメールが送られた。世界のWebサイトの数は250million(2億5000万)以上のWEBサイトがある。Youtubeでは毎分48時間ものビデオがアップロードされている。


コンテンツであふれている世界で、成功するためのカギは多くのコンテンツを出す事ではなく、より良いコンテンツマーケティングを行う事だ。

Wendy Clark(コカコーラの統合マーケティングコミュニケーションVP)はAd:tech2011でデジタルマーケティングの探究者(enthusiasts)達の前でこう語った「世界はコンテンツを欠いているのではない。よき語り手になりなさい」

過去にさかのぼってみよう。人間の歴史はプラットフォームで満たされいる。我々は洞窟に描き、石にシンボルを掘り、巻物に散文を書き、印刷機には単語を入力しました。今や我々はブログを書き(しかもモバイルから)ソーシャルネットワークにつぶやきアップデートしています。

変わっていないのは物語がこれらの新しいプラットフォームを満たしているという事です。「プラットフォームが何であれ、プラットフォームの中にはコンテンツがある」は語った。そしてプラットフォームよりもむしろストーリーに投資をしたからコカコーラは偉大なストーリーテラーになれた。

そしてよいストーリーを創る事ができれば、大きなお金を掛けることなく顧客と見込み顧客を巻き込む事ができる。例えばコカコーラは大きな自動販売機をショッピングモールに作った。コインスロットにお金を入れるには文字通り友人の助けが必要になる。その結果、通常の自動販売気よりはるかに多くの売れゆきとなり、コカコーラは優れたバイラルコンテンツをつくった。

これはプラットフォームが重要ではないという事ではない。プラットフォームに習熟することは現在のマーケッターには欠かせないが、「水平思考(Lateral thinking)やシステム思考(systems thinking)はマーケティングにもっともっと重要になっている。
あなたの物語はさまざまな形式のメディアを越えて語られる必要があり、プラットフォームに応じて適切に収まるからだ。事実、コカ・コーラ「オウンド、ペイド、アーンド」というモデルから「now,new,next」というメディアモデルに移行した。
※図をみるとおおよそNowメディアが7、Newメディアが2、Nextモデルが1の投資配分
 
「我々は会社として、マーケッターとして賭けをしなければならない」常に新しいものを求めているとClarkは語る。この団塊のリスクテイクや調査を進める事はストーリーを語る事だ。我々の子供は焚火の周りで紡がれた物語として始まったにも関わらずオデッセイをipadで読むだろう。持続するコンテンツマーケティングのコツは共鳴するストーリーを語ることだ。
加えて、「多くのコンテンツではなく、良いコンテンツを出すべきだ」とClarkは加えた。どんなストーリーをシェアしている?どのようにしてブレイクスルーやインパクトを与えている?
どんな企業がソーシャルメディアなどへの新しいマーケティング施策をする場合、その施策効果をどのように図るか、ROIをどのように評価するかがいつも問題になりますが、いろいろ議論しても結局明快な方程式が導き出せる事はほとんどありません。トリプルメディアという言い方も単なる分類だけで、じゃあどこにどの程度投資して何を持って評価するべきかという答えの回答にはなっていないように思います。比べてコカコーラの戦略は大まかな投資配分を先に決めて、その中でコンテンツに注力するという考え方は非常に共感できるものがあります。

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